SIerからフリーランスは難しい？SIer出身者が目指すべきキャリアステップ

「SIerからフリーランスを目指すのは難しいのではないか」と考える人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
実際に、多くのSIer出身者がフリーランスとして活躍しています。その理由の一つは、SIerで培った経験とスキルが、フリーランスの仕事でも十分に通用するからです。

例えば、プロジェクトマネジメントスキルや、クライアントとの調整能力など、SIerで培った経験は、IT業界全体で重宝されます。また、プログラミングスキルが不足していると感じる場合も、少しずつ勉強を進めることで、フリーランスとしてのスキルセットを充実させることができます。
独立後に求められるスキルは、SIerでの経験を土台にさらにスキルを高めることができます。

重要なのは、まず自分が持っているスキルや経験を見直し、どのように活かせるかを理解することです。特に技術面での自己研鑽が不可欠であり、新しいプログラミング言語やインフラの技術、セキュリティの知識を身につけることで、フリーランスとしての可能性を広げることができます。

実際にギークスジョブにご登録いただいたITエンジニアでもSIer経験から着実にキャリアアップを築いている方が多数います。

あるITエンジニアの成功事例を紹介します。この方は、もともとSIerで組み込みCの正社員エンジニアとして働いていました。組み込み系のITエンジニアは、特に製造業や車載システムにおいて需要があります。その経験を活かしフリーランスへの挑戦を決意されました。

まず最初に手掛けた案件は、組み込みCのSIer経験を生かせる開発案件です。
即戦力として着実且つ長期的に貢献することでクライアントからの信頼を獲得し、この信頼関係が、次のステップへとつながっていきました。

次に挑んだのは、車載システムに関連するカーナビアプリの開発案件です。組み込みCのスキルをベースに、新たな分野であるアプリケーション開発に移行し、IoTの進化に合わせたスキルセットを拡張していきました。

そして、さらなるステップアップを目指しアンドロイド内蔵のカーナビ開発案件にも携わった後、現在ではLaravelやVueといったフレームワークを使いこなし、Webアプリケーション開発にも対応できるスキルを持っています。
このように、これまでの経験を次のプロジェクトに適応させ、少しずつ新しい技術や分野にチャレンジすることで、スキルを着実に広げていきました。

この方がキャリアアップの課程で特に重要視したのは「何を作るのか」という軸を常に持ち続け、得意分野から徐々にシフトしていったことです。
もともと車載システムにおける組み込み開発が強みでしたが、そこからカーナビアプリ等の開発に携わることで、アプリケーションのフロントエンドとバックエンドの知識も身につけることができました。
こうしたスキルセットの変化は、IoTの進化と共に「作るもの」が変わってきた時代の流れに適応した結果です。
つまり得意分野に軸足を置きながらも、その時々のニーズに応じて新しい技術に挑戦することでキャリアの幅を広げていったのです。

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フリーランスとして独立するために必要なことは、具体的なスキルセットとともに、独立後のリスクを理解し、対策を講じることです。特に、以下のようなスキルと注意点を押さえておくと良いでしょう。

まず、技術面ではプログラミングスキルの向上が大切です。SIerでの経験で設計や要件定義といった上流工程を中心に業務にあたるかたも多いですが、フリーランスの場合、実際に手を動かして開発するスキルも求めらる場合があります。
JavaやPython、JavaScriptなどのプログラミング言語を習得し、ポートフォリオを作成することで、クライアントに自分の実力を示せるようにしましょう。

さらに、クラウドサービス（AWSやGCPなど）の活用や、DevOpsの知識も役立ちます。現代のIT業界ではクラウドサービスを使った開発や運用が一般的であるため、こうした技術に精通していることは、フリーランスとしての価値を高める重要な要素です。

独立に際しては、ビジネススキルも求められます。例えば、見積もりの作成、契約書の確認、税務申告など、フリーランスとして必要な手続きに関する知識を持っておくことで、リスクを最小限に抑えながら活動することができます。
また、自己管理能力や営業力も非常に重要です。特に最初の頃は、自分でクライアントを見つける必要があるため、自己PRやネットワーキングを積極的に行うことが求められます。

フリーランスは自由な働き方が得られる一方、即戦力が求められます。
SIer経験を活かしたエンジニアがフリーランスとして長期的に活躍するためには、戦略的なキャリア形成が重要になってきます。
ギークスジョブではSIerの経歴があるITエンジニアを多数サポートしてきました。その実績から、SIerエンジニアにおすすめしたいキャリアプランをエージェント視点でご紹介します。

現在のお持ちのスキルを活かしながら、新しいことに携われる案件を探す

まずはこれまでのSIerとしての経験を最大限に活用できる案件を前提に探すことをおすすめします。
即戦力を求める企業が大半であることから、求められた業務を着実に遂行していくことが重要です。その上で、新しいことに挑戦できる余地があるかどうかを精査してみましょう。
例えば、クラウドやAI、データサイエンスなど、今後も成長が見込まれる分野に関連しているプロジェクトであれば、最新のスキルに携わるチャンスがあるかもしれません。
現在のスキルを基盤に企業からの信頼を積み重ね、新たなプロジェクトで知識を追加していくことで、フリーランス市場での競争力をさらに強化していくことができるでしょう。

場合によっては報酬希望額を調整してみる

未経験の分野に挑戦するために、報酬の希望額を減額してみることも選択肢にいれると良いでしょう。
特に新しい技術に挑戦したい場合、その分野での経験が少ないことが理由で案件の参画が難しくなる可能性が高まります。希望報酬を下げることで、未経験の技術を含む案件に参画しやすくなります。
短期的な報酬減少は、スキルアップのための投資とも考えることができます。新しい技術や経験を獲得することで、将来的にはより高い報酬を得られる案件への参画も可能になります。柔軟に報酬交渉を行うことで、成長の機会を広げることができます。

多種多様な案件をもつ企業に参画し、長期稼働することで企業の信頼を得る

フリーランスとして長期的に成功するためには、企業からの信頼を得ることが不可欠です。短期間で焦って結果を求めるよりも、中長期目線で着実に信頼を獲得することに重点を置くことをおすすめします。
企業としても、文化やプロセスにも精通したフリーランス人材は重要な戦力です。そして様々な案件を募集している企業であれば、新しいプロジェクトにも優先的に参画できる可能性が高まります。単なる技術者としてだけでなく、企業のビジネスパートナーとしての価値を提供してみましょう。

SIerからのキャリアパスには、フリーランス以外にもさまざまな選択肢があります。
例えば、ITコンサルタントとして企業に転職する道や、社内SEとして企業内のシステム構築・運用を担当することも可能です。
ITコンサルタントとしてのキャリアは、SIerで培った上流工程の知識をさらに活かすことができます。
クライアント企業の課題を解決するための提案を行い、プロジェクトをリードする役割は、SIer時代の経験を活かしやすいでしょう。一方で、社内SEとしての道も、SIerの経験をもとに社内のIT環境を整備し、業務の効率化に貢献できる点で魅力的です。

もちろん、SIerのままキャリアを積んでいくことも一つの選択肢です。マネジメントスキルを磨き、プロジェクトマネージャーやシステムアーキテクトとしての道を歩むことで、より大きなプロジェクトに携わることが可能です。このように、キャリアパスにはさまざまな選択肢があり、自分に合った方向性を見つけることが重要です。

SIerとしての経験は、多くのキャリア選択肢を提供してくれます。フリーランスとして独立することも、他のキャリアパスを選ぶことも、どちらも大きな可能性を秘めています。
大切なのは、自分自身のスキルと経験をどう活かすかを考え、前向きに挑戦していくことです。今の環境に不安を感じているのであれば、ぜひ一歩を踏み出し、自分の未来を切り拓いていきましょう。

これからの時代にフィットしたキャリアパスをお考えのエンジニアの方は、ぜひギークスジョブにご相談ください。特にギークスジョブでは、ITフリーランスに特化した幅広い案件をご紹介しています。

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