マイナポータルとは？確定申告で利用するメリットについて徹底解説

マイナポータルは、マイナンバー制度が発足したことに合わせて開設された、行政にまつわるオンラインサービスです。パソコンとスマートフォンがあれば、役所に出向いて待たされたりすることもなく、自宅で申請を完結できます。またご自身の特定個人情報も、どのように登録されているか確認することができます。

なお現時点では、マイナンバーカードをお持ちでなくても、一部のサービスについては使うことができます。ただし全てを利用するためには、マイナンバーカードでのログインが必要となるため、カードが無い方は、事前に作成が必要です。すでにマイナンバーカードをお持ちの方は、利用者登録をしておくことで使えるようになります。マイナポータルでカードを認証した後に、利用者登録を行ってください。

また、マイナンバーカードを携帯せずに、スマホ用電子証明書を代わりに使用できます。スマホ用電子証明書とは、スマートフォンに電子証明書機能を持たせるシステムです。これによりマイナンバーカードを外出する際など、持ち歩かなくて済み盗難や紛失の怖れをなくすことができる、画期的なサービスです。
参考：スマホ用電子証明書の利用申請を行う

マイナポータルは、子育てや介護などの行政サービスを調べて申請することができたり、行政からのお知らせを受信したりと便利なサービスを備えています。ここではその他にもある主な機能を、ITフリーランスの方向けに3つの項目へ分けて解説していきます。

確定申告書とのデータ連携

フリーランスなら確定申告は避けて通れないものです。確定申告書を電子申請する際に使用するe-Taxは、年々多くの利用者が増えています。ITフリーランスなら、すでに使われている方も多いかもしれません。
このe-Taxもマイナポータルとつなぐことで、面倒な確定申告が緩和できます。両者がつながると、マイナポータル側が持っているデータを連携できるようになります。それによって、確定申告に必要な「ふるさと納税」や「医療費」、iDeCoに関する情報などを自動入力できます。少々連携について準備が必要とはなりますが、長期的には時間の節約となるのでおすすめです。詳しくは次章で触れますので、参考にしてください。

国民年金見込額の試算などの確認

フリーランスであれば、国民年金に加入しているケースがほとんどでしょう。年金制度の見直しについて、ニュースで取り上げられたりもしています。将来の年金額について、いくら受け取ることができるのかと疑問に思ったりすることもあるかと思います。年金見込額もマイナポータルで閲覧することが可能です。
年金見込額の確認方法は、マイナポータルのホームにある項目「おかね」の中にある「年金」を選択してください。その先はねんきんネットに遷移しますので、そちらからの確認が可能です。

またこれまでご自身が納められた年金についても、同項目にて確認することができます。
ねんきんネットのIDが無い方でも、マイナポータルと連携するとねんきんネットの利用が可能となります。

国民年金保険料の猶予および免除の申請手続き

フリーランスで働いていると、タイミングによっては案件が途切れてしまい、収入が不安定になることがあります。国民年金を支払いたい気持ちはあっても、生活資金に余裕がなくなると、猶予もしくは免除について検討することになるかもしれません。しかし役所に相談したいと思っても、予定が合わなかったり、足を運ぶのをためらわれたりすることもあるかと思います。

そういった際でも、マイナポータルで手続きが可能です。意外に思われるかもしれませんが、役所へ行かなくてもマイナポータル上で、国民年金の猶予と免除に対しての電子申請が可能となっています。
まず、前述したマイナポータルのホームの項目「おかね」から「年金」を選択してください。次に「国民年金保険料の免除」の項目から「保険料の免除・納付猶予、または学生納付特例」を選択し、手順にしたがって手続きを進めることができます。

確定申告をe-Taxで行う際には、多くのデータを登録する作業が必要となります。忙しいITフリーランスの方にとって、時間を取られることはかなりの負担になります。マイナポータルはここでもメリットを発揮し、一部のデータを自動的に登録してくれます。
まずe-Taxとマイナポータルを連携する作業を行ってください。

マイナポータルの「外部サイトとの連携」機能についてよくある質問

連携が完了できたら、マイナポータルから控除証明書等のデータが一括取得され、ご自身で確定申告書に入力する必要がなくなります。下記は一括取得される控除証明書等の一覧です。参考にしてください。

• 医療費
• ふるさと納税（寄附金控除）
• 小規模企業共済等掛金（iDeCo）
• 生命保険料
• 地震保険料
• 住宅ローン（年末残高等証明書/住宅借入金等特別控除証明書）
• 株式等に係る譲渡所得等
• 社会保険料（国民年金保険料/国民年金基金掛金）
• 雑所得（公的年金等）
  
  

時間の節約になる便利な機能ですが、こちらを利用するには注意する点があります。
まず控除証明書等の発行主体が、マイナポータルとの連携に対応ができているかという点です。公的な保険料控除については対応していますが、そのほかの一般企業など、加入先によっては連携されていない可能性があります。
そのため連携前の確認は必須となりますので、下記をご参照ください。

マイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧

加入先が問題なく連携することが確認できたら、次は作業に移ります。e-Taxとの連携を始める前に、マイナポータル側の準備をしておかなければなりません。
この作業は一度しておけば何度もする必要はありませんが、取得したい控除証明書等ごとに行うことになります。作業としてはログインをしたら、事前準備を促す画面が現れますので、手順にしたがって登録することができます。
なお発行主体次第では、データを取得できるまでに数日かかってしまう場合も考えられますので、早めに登録しておくとスムーズに確定申告の作業が行えるでしょう。

マイナポータルを活用したくなった方や、ITフリーランスを始めて間もない方は、マイナンバーカードを用意しておくと、様々なメリットが受けられるでしょう。加えて通常フリーランスには、確定申告という義務が発生します。
e-Taxとマイナポータルを連携することで時短にもなります。マイナポータルをぜひ便利に使ってみてください。

ITフリーランス向け福利厚生プログラムフリノベでは、提携企業のクラウド会計ソフトをお得にご利用いただけたり、税理士事務所の方をお招きし確定申告セミナーの実施、税理士との個別無料相談会へのご案内もさせていただいております。
フリノベはギークスジョブから無料エントリーいただき、弊社個別説明会の実施、登録手続きを完了すると利用可能となります。
ぜひご登録ください。
※別途、利用規約に承諾が必要となります
https://geechs-job.com/entry

まだフリーランスになることに迷いがある方へは、独立のご相談から承ります。これまでのご経歴やキャリアの目標をお伺いしながら、お一人おひとりに寄り添ったキャリアプランのご提案をいたします。

▽ 独立相談会への無料エントリーはこちら
東京：https://geechs-job.com/event/details/1
大阪：https://geechs-job.com/event/details/2
福岡：https://geechs-job.com/event/details/3
名古屋：https://geechs-job.com/event/details/189