フロントエンド開発の新定番「React + TypeScript」フリーランス需要と市場相場を解説

JavaScriptが中心だったフロントエンド開発ですが、いまは「React + TypeScript」での開発がモダンで人気を集めています。そのためフリーランス募集案件でも、「React + TypeScript」という組み合わせでの募集が増加傾向にあります。

これまで同様に市場全体では、フロントエンドエンジニアの人手不足が続いています。さらにReactやTypeScriptという新しい技術の場合、クライアントが求めるほどの実務経験を持つエンジニアはまだ一握りしかいません。市場ニーズは大きいものの採用が難しい、こうした状況こそフリーランスエンジニアへの需要がより一層高まります。コストをかけてでも開発力を確保したいクライアント企業の思惑から、「React + TypeScript」の案件で高額報酬が提示されるケースも多く発生しています。

これまでフロント開発ではjQueryやVue.jsなど、モダンとされる環境が移り変わってきましたが、Reactの人気はしばらく継続しそうです。
いま流行りのSPA（Single Page Application）が作りやすいことや、導入企業数が多く国内の技術ブログなどでの参考文献が豊富で学習コストが低いことで、人気に拍車がかかっています。またコードの書き方でReactといくつか共通点のある React Native を習得すれば、ウェブアプリケーションのみならず、モバイルやVR開発まで応用の幅が広がります。スキルアップの選択肢として、学習する価値のある技術分野だと言えるでしょう。

「React + TypeScript」のフロントエンド開発におけるフリーランス募集案件では、月額単価60〜90万円が中心です。
業務内容や、求められる経験・スキルによって100万円以上の案件もあり、人材不足の職種だからこそ、経験豊富なエンジニアには高額でのオファーが寄せられています。以下ではギークスジョブの掲載案件から、月額単価に応じて求められる実務経験の一例をご紹介します。

［月額単価］55〜80万円
1． HTML5、CSS3、JavaScriptを用いた開発経験：3年以上
2． Typescriptを用いた開発経験：1年以上
3． モダンなFW（Vue.js、React.js など）を用いた開発経験：1年以上
4． Git/GitHubを利用した開発経験
5． 詳細設計～テストの経験

［月額単価］81〜100万円
上記に加え、
6． Typescriptを用いた開発経験：3年以上
7． モダンなFW（Vue.js、React.jsなど）を用いた開発経験：3年以上
8． バックエンドや通信インフラの知識
9． メンター（もしくはそれに近しい）経験
10． 上流工程での要件定義、設計経験

［月額単価］100万円以上
上記に加え、
11． Webアプリケーションの開発経験
12． AWS、GCPなどのクラウドインフラの利用、構築経験
13． UI/UXに関する興味、経験
14． MySQLを使ったDB設計、開発経験
など

※ギークスジョブ保有案件調べ

当然ではありますが、まずJavaScriptの実装経験は必須です。
そして多くのクライアントが、Typescriptの経験が最低でも1年以上あり、Vue.js、React.jsなどのモダンなフレームワークを用いた開発経験者を重要視していることがわかります。

さらに80万円以上の高額報酬を目指すなら、プログラミングスキルに加えて上流工程での要件定義や設計の経験も求められてきます。
またフロントエンド開発分野にとどまらず、クラウドインフラやサーバーサイド開発など、システム開発の幅広い知識や経験を持つフルスタックエンジニアや、ビジネスサイドの視点を織り交ぜた UI/UX設計の経験が豊富なフリーランスは、より高い報酬でのオファーがある傾向です。

では「React + TypeScript」のスキルを中心として、より単価の高い案件を獲得するにはどのような対策があるでしょうか。

案件相場の項目でも解説したように、案件の単価は業務内容や求められるスキルによって決定します。つまりまずは「React + TypeScript」分野で、クライアントが求めるスキルを身につけることが、報酬アップにつながる自己研鑽と言えるでしょう。さまざまな項目があるなか、特におすすめなのが「SPA構築」「UI/UXデザイン」の知見と「スクラム開発」の経験を積むことです。

◆SPA（Single Page Application）構築

Reactを用いたSPAの構築は、最近人気のシステム構築手法です。SPAとは一つのページのみでウェブアプリケーションを構築するスタイルのことで、ページの遷移をなくしサーバーとの通信をしないことで、アプリ上での高い処理パフォーマンスを実現し、優れたユーザビリティを発揮するという特性があります。SPA構築にはJavaScriptを多用する必要がありましたが、React を用いることで実装の負担がかなり軽減されるため、とても相性の良い開発環境として導入企業が増加しています。

◆UI/UXデザイン

ユーザー体験を向上させる UI/UXデザインは、サービスを加速させ売上に直結するほどの影響力を持ち、ウェブアプリケーション開発で必要不可欠な要素になりました。フロントエンドエンジニアは、ユーザーが実際に目にして、操作するフロント画面を担当する役回り上、UI/UXの最も近くにいるエンジニアです。仕様通りの設計・実装をするだけでなく、UI/UXを考慮した提案や、サービスの課題解決につながるようなUI/UXの提案などができると、フロントエンドエンジニアのなかでも一歩先を行く優秀なIT人材であると、高い評価を受けるでしょう。

◆スクラム開発

スクラム開発とはアジャイル開発の派生系で、プロジェクトメンバーでコミュニケーションをとりながら、切り分けたシステムをパーツごとに臨機応変に対応していく開発手法です。大規模開発で用いられるウォーターフォール開発にはない、スピード感や機動力に優れている点が特徴で、スタートアップや少人数開発でその効果を発揮します。「React + TypeScript」のようなモダンな開発環境を取り入れる企業では、開発スタイルでも近代的なスクラム開発を取り入れることが一般的なので、その経験が活かせる現場は多いでしょう。

エンジニアとしての自己研鑽以外では、フリーランスエージェントをうまく活用することが、高単価案件を獲得する近道です。

「React + TypeScript」は人手不足の職種で、ITフリーランスにとっては売り手市場です。案件を見つけることは簡単ですが、せっかくならこの有利な状況を利用して、高額報酬案件を獲得する営業活動やキャリアップに力を入れましょう。

ギークスジョブは、フロントエンドエンジニアの将来を見据えた提案を行います。

ギークスジョブではクライアント直請け案件を中心に、「React + TypeScript」といったモダンな開発案件でのフリーランス案件を多数取り扱っております。フロントエンド開発は流行の変化や新技術の登場によって移ろいやすい技術分野ですが、その時折のモダン環境での募集が続々と集まるのが、ギークスジョブの特徴です。フリーランスとして長く活躍してほしいから、目先によく見える案件だけでなく、数年先のキャリアプランも考えた提案を行っています。

またフリーランスとして活動すると通常業務のほかに、書類作成や確定申告などさまざまな付帯業務が発生したり、社会保障に心配を覚えたりするでしょう。ギークスジョブでは、書類作成代行業務や福利厚生サポート制度などを展開しており、安心して通常業務に打ち込めるような総合的な支援サービスも好評です。

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