ITフリーランスの保活事情、フリーランスは保育園入園の激戦を勝ち抜くことができるのか

子供が保育園に入園できる条件は「保育を必要とする事由があるかどうか」で決まります。フリーランスとして働いていても、稼働実態があれば保育園に入園する条件は満たしているため、0歳から保育園に入園することができます。
就学前の子どもが通う施設には様々な種類がありますが、国から認可を受けて運営される「認可保育園」においては、自治体に保育の必要性を証明する必要があります。
多くの自治体では、認可保育園に入るための選考において、家庭状況をポイント化し、ポイントが高い人から優先的に入園できる仕組みをとっています。
希望の保育園に入園するためには、各自治体の評価の基準を調べ、準備することが大切です。

審査基準となる条件は自治体によって異なりますが、どの自治体でも
①基準指数
②調整指数
③優先順位の3種類の区分で評価が行われます。

東京都港区が公表している保育利用調整基準は下記のとおりです。
＜東京都港区の世帯指数の算定方法＞
父 基準指数 ＋ 母 基準指数 ＋ 調整指数 ＝ その世帯の合計指数
※世帯の合計指数の高い方から入園を内定し、同一指数となった場合は優先順位をもとに調整

自治体にもよりますが自宅で自営業を営む場合、この調整指数が減算対象となっているケースがあるようです。フルリモートでITフリーランスとして働いている場合などには、懸念されるポイントになるかもしれません。
しかし東京都港区では、働き方が多様化している昨今の状況を踏まえ「自営で子どもを見ながら仕事をしている世帯も他の就労形態と同じ取り扱いとする」とし、すでに減算を廃止しています。他の自治体でも社員かどうかの雇用形態や、在宅かどうかなどは利用調整に影響しないと公表している自治体は多く、働き方により差が生まれないよう考慮されてきています。
お住まいの自治体の状況は各自治体のHPや窓口で確認したうえで保活を進めていきましょう。

参考：港区保育利用調整基準
参考：港区保育利用調整基準の一部改正

働き方による差が生まれないように考慮されつつある今、保育園の審査でより加算されるためにできることや、保育園に入園するためののコツをご紹介します。

認可外保育園への入園・ベビーシッターを利用する

東京都品川区や一部の自治体では、認可外保育園やベビーシッターの利用が認可保育園入園の審査で加算条件に入っています。保育園が決まる前に、預かり先に困った際には積極的に利用しましょう。利用実績を作っておくのも一つのポイントです。
自治体の条件としてある場合は、認可保育園への入園を目指す前提で、別の保育方法を選択することもポイントUPのコツです。
稼働時間を調整できる案件から、復帰していくというのもフリーランスができる選択肢の一つかもしれません。
参考：品川区保育園のご案内

0歳からの保育を検討する

一般的に、0歳児クラスの方が入園しやすいと言われています。0歳児クラスは、保育士の人数確保が必要なため定員は少なく設定されることが多いですが、進級で持ち上がる子供がいないため、入りやすくなります。1歳児以降は毎年進級する人数分すでに定員が埋まっていることや、1年間の育児休業後に保育園への入園を希望する家庭も多いことから、入りづらい傾向にあります。
確実に入園したい場合は0歳児での入園も検討すると良いでしょう。

勤務実績の証明

「保育利用基準」では「勤務実績と収入実績に整合性がない」ことは、減算の条件として記載されています。
会社員の場合は、「就労（予定）証明書」を会社から作成してもらいますが、フリーランスの場合は、自分で証明する資料を準備することになります。
勤務実績と収入に大きな乖離がなければ問題ありませんが、記載内容の確認のために、発注書などの書類や勤務実績の証明を求められる場合もあるようです。
その他にも確定申告書や、開業届なども勤務実態や事業の証明に活用できる可能性があるので、合わせて準備しておくとスムーズでしょう。

保育園入園のためには、主に下記の書類が必要です。

1、保育認定申請書、入所申込書

基本的には自治体のホームページに募集案内とともに掲載されています。自治体の様式に合わせて記入しましょう。

2、保育の必要性を証明する書類

会社員の場合は就労証明書を提出しますが、フリーランスの場合は、主に仕事の実態が分かる書類と収入が分かる書類が必要になります。発注書や確定申告書、開業届などを準備しておくとスムーズでしょう。
その他にも自治体や家庭状況によって必要な提出書類や、提出時期は異なります。翌年度の保育申込みは、前年度の10月〜11月頃が主な時期ですが、申込み期間は2週間から1ヶ月と短期間のため、まずはお住まいの自治体のWebサイト、窓口等で早めに確認を行いましょう。
また、倍率の高い自治体では二次申し込みがあるケースもあります。1〜3月には結果の通知がありますが、認可保育園に内定しなかった場合に備え、認可外等の代替案も事前に検討しておくと良いでしょう。

ITフリーランスの保活では、勤務実態とそれに見合う収入の証明が必要となります。ギークスジョブでは各種書類の発行を適宜行なっておりますので、保活に必要な以下の書類については別途準備の必要はありません。
・毎月の収入が確認できる書類（支払い通知書）
・安定した収入と仕事が確保できていることの証明（注文書）

子育てと仕事の両立に悩む方、先のライフプランでITフリーランスへの不安をお持ちの方も、まずはギークスジョブへご相談ください。
フリーランスを初めて検討される方はもちろん、現在フリーランスとしてのご活躍の方も、より充実した生活となるよう、ITフリーランス専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートいたします。

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