Pythonエンジニアの需要は継続するのか?Python市況
ますます注目を集める開発言語、Python。成長著しい人工知能や機械学習の開発や、データサイエンスなどの領域で使われており、国内でもPythonエンジニアの需要が高まっています。この記事では、Pythonエンジニアの将来性や国内需要の状況などを解説します。
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Pythonが使われている開発領域一覧
Pythonは非常に幅広い技術領域で活用されています。以下にいくつかの主要な技術分野での活用例を挙げてみましょう。
Web開発
DjangoやFlask、Fast APIといったフレームワークを用いて、Webアプリケーションの開発に使用されています。これらのフレームワークはルーティング、データベース接続、セッション管理などをサポートし迅速な開発が可能となります。
データ解析と科学計算
NumPyやPandasなどのライブラリを用いて、大量のデータを効果的に処理し、分析することができます。データ解析や科学計算のために広く使用されています。
機械学習(AI)と人工知能
Pythonは機械学習(AI)や人工知能開発の分野では最も活用しやすいスキルです。ライブラリとしては、TensorFlowやPyTorchがあり、これらを用いてニューラルネットワークの構築や訓練を行えます。
またChat GPTのCode InterpreterはPythonで記述する必要があります。さらにEmbedding等を行う際にもOpenAIから提供されているPythonライブラリを読み込んで使うのが一般的です。
その為、今後もAI開発の現場において主要なプログラミング言語として扱われるでしょう。
データベース連携
Pythonは多くのデータベースと連携できる特徴を持ち、データベース操作やデータの取得・更新などのタスクを行う際に頻繁に利用されています。
自動化とスクリプティング
自動化やタスクの自動化、バッチ処理にも向いています。ファイルの処理やシステム操作などをスクリプトとして記述できます。
ウェブスクレイピング
ウェブスクレイピング(Webページからデータを収集すること)に利用されるケースがあります。ウェブ上の情報を収集・解析する際にBeautiful SoupやRequestsといったライブラリが用いられる場合が多いです。
クラウドインフラ
Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)などのクラウドプラットフォームでの開発やリソース管理にPythonが活用される場合も多いです。Pythonの開発現場によってはクラウドの利用スキルも求められる場合があります。
これらはPythonの活用例の一部であり、実際にはさらに多くの分野で使用されています。Pythonの柔軟性と豊富なライブラリ・フレームワークの存在が、さまざまな技術領域での活用を可能にしています。
また、先日Python in Excelも発表され、今後ますます需要は増えてくるのではないでしょうか。
Pythonエンジニアの市場価値
かつては海外では人気のスキルではありつつも、日本国内において活用されるプロジェクトが少ない時期もありました。
しかしながら、ビックデータの活用やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、AIの進化がトレンドになるにつれ、Pythonの技術は注目を浴びるようになってきます。
2023年も勢いを増すPythonエンジニアの需要ですが、どれほどの市場価値があるのでしょうか?ギークスジョブが保有する案件をもとに、Python案件の報酬と求められるスキルを確認していきます。
募集案件の月額報酬単価はおおよそ60万円~120万円と幅広く、様々な案件で募集があります。2023年8月時点では約260件の案件がギークスジョブのサイトで公開されています。
報酬単価で大きな差がある理由としては、経験年数や経験スキル、Python以外にも複合的に求められるスキルに応えられるかどうかなど、企業がフリーランスエンジニアに求める要件が異なるためです。それぞれ単価幅を分けて求められるスキルを整理してみます。
月額単価:60〜79万円
1.Java、PHP、Perl、RubyなどのWEB系言語の経験
2.Webシステム開発または保守経験3〜5年
3.要件仕様に基づくテスト設計・実施経験
月額単価:80〜99万円
上記に加え、
4.Pythonを用いた開発経験3年以上
5. アプリやWebサービスにおけるデータ抽出、集計、分析の実務経験
6. MySQL等のRDBMSを用いたシステムの開発経験
月額単価:100万円以上
上記に加え、
7.機械学習エンジニアとしての実務経験
8.AWS、GCPなどのパブリッククラウドを利用したサービスの構築、運用経験
9.GitHub、Docker、CircleCIなどのCI/CDツールの使用経験
10.要件定義、基本設計、詳細設計の経験
11.深層学習関連の知見および商用環境での運用経験
12.コンピュータサイエンスの学士号または同等の知識と経験
13.技術選定や新規立ち上げの経験
など
※ギークスジョブ保有案件調べ
60〜79万円の募集幅だと、必ずしもPython経験は必要ありません。スクリプト言語等の開発経験が一定数あればPython未経験でもチャレンジできる案件があります。
80万円以上になると、月額単価が上がるにつれPythonとしての現場経験やそれに付随したデータ処理の経験が必要になり、100万円以上においては機械学習エンジニアとしての豊富な知見・開発経験や各種クラウドインフラ利用経験、テックリードやEMなどのロールで開発をリードされたご経験などが重視される傾向にあります。
裏を返せば、Python未経験のITエンジニアがPythonエンジニアとしてのキャリアアップを目指すなら、まずは60〜79万円の募集範囲でチャレンジしてみるのも有りです。そこでPythonとしての実務経験を積みながらスキルアップしていくことで、中長期的に見て報酬アップの近道にもなるでしょう。
Pythonは比較的高単価な案件が多数募集にかけられており、また頻繁に追加募集がかかる傾向が高いです。既にPythonスキルに自信があるITエンジニアは自身の報酬アップのために募集案件に常にアンテナを張っておくことも大切です。
Pythonの案件一覧はこちらから
案件情報を見るPythonを武器にキャリアアップを目指す方法は?
PythonはAI・機械学習やデータサイエンスなど、これからの世界を牽引していく最先端技術に強いプログラミング言語として、高い将来性が期待されています。他のプログラミング言語に比べると学習しやすいので、スキルアップやキャリアアップに取り入れやすいでしょう。
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