ITアーキテクトを目指す! 必要なスキルとキャリアの歩み方
プログラマー ・エンジニアの皆さんは、将来のキャリアの目標をお持ちでしょうか。少し前のキャリアプランといえば、開発をメインで担当するプログラマーから始まり、設計から携わるシステムエンジニアに、そして部下を持つリーダー職へステップアップしたのち、プロジェクト全体を管理するプロジェクトマネージャー職に就く道筋が一般的でした。
しかしIT技術が一般化した現在では、IT専門職のキャリア形成にはより多くの選択肢が生まれています。多様化するキャリアパスのなかでも、システム開発の豊富な経験が重視される職種として、ITアーキテクトの存在は外せません。この記事では、ITアーキテクトの仕事内容や役割について、さらにどのような経験やスキルが必要か整理しながら、キャリアプランについてまとめていきます。
ITアーキテクトとは情報システムの骨組みをつくる設計者
ITアーキテクトとは、ITに関する深い知見をもとに、ニーズにあわせた最適なグランドデザインの企画や策定など情報システム導入の上流工程から、その後の運用推進や実行までの一連を担当するITエキスパートを指します。業務の担当領域としてはITコンサルタントに似ていますが、ITコンサルタントは顧客の経営戦略を起点にITソリューションを提案していくのに対し、ITアーキテクトは技術的観点から経営戦略を推進するための理想的な設計を提案しています。アーキテクト(設計者)という名称にもあるとおり、技術領域の知識や経験を生かして、複雑で広範化するシステム全体をいかに理想的な設計にするか、が腕の見せどころです。
ITアーキテクトは比較的新しい職種ですが、プロジェクト内ではどのような役割をもって仕事をしているのでしょうか。以下にITアーキテクトに期待されていることを紹介します。
◆システム全体のグランドデザイン
まず主たる業務となるのは、顧客のビジネス上またはIT上の課題を分析し、要件やニーズを整理してITソリューションを再構築することです。システム化が一般化した昨今では、既存のシステム部門全体を把握し、情報システム全体の整合性や一貫性が取れた全体設計が求められています。またフレームワークの技術選定や共通テンプレート作成など、システム全体を統制する仕組みづくりも、グランドデザインのうちと言えるでしょう。
◆ビジネス視点を持ったシステム開発
ITアーキテクトと同じように、ITソリューションの上流工程に携わる職種としては、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーがあります。ITコンサルタントは経営戦略の実現や事業推進に重きを置き、プロジェクトマネージャーは情報システムの円滑な設計や開発、運用に責任を持つなか、ITアーキテクトはその中間にあたる立ち位置と言えます。あくまで顧客の課題解決を念頭に置き、その意志や思考が反映されたシステムの実現を推進するバランサーのような役割です。
◆システム運用後の変更も視野に入れた設計
アーキテクトの段階で、近い将来に発生するかもしれない要件変更や、後続システム導入の可能性を視野に入れた、運用体制への配慮もまた求められています。逆にいえば、そのソリューションのためにシステムが満たすべき基準を明らかにしたり、仮に実現性に対する技術リスクがあれば、事前に説明することもITアーキテクトの役割です。
こうした設計段階での精度によって、開発工程に進んだときの要件変更や機能追加といった出戻りを防ぐことや、近い将来にシステム変更が必要になった時の対応に差が出るため、ITアーキテクトの技術的な専門性や創造力が必要とされています。
ITアーキテクト3種の専門性:「アプリ」「インテグレーション」「インフラ」
技術システムに関する幅広い知識と経験が求められるITアーキテクトですが、専門分野によって3つに分類されています。これまでの経験やスキルの積み上げが重要な職種ですから、どの専門性を持つかは自ずと決まってくるでしょう。
アプリケーションアーキテクチャ
ビジネスや情報システム部門での課題を分析し、機能要件の再構築を専門とします。ソリューションに見合った、機能属性や仕様を策定し、アプリケーションコンポーネント 構造や論理データ構造といった、アプリケーション部分を設計します。
インテグレーションアーキテクチャ
情報システムの全体最適の観点や、複数のシステム統合や連携に関する要件の再構築を専門とします。統合に際して情報を整理したうえでの連携仕様を明らかにし、フレームワーク構造やインターオペラビリティ といったインテグレーション部分を設計します。
インフラストラクチャアーキテクチャ
ビジネスや情報システム部門での課題を分析し、システム基盤に関する要件の再構築を専門とします。システム属性や仕様を明らかにしたうえで、最適なシステムマネジメントやセキュリティ、ネットワークやプラットフォームなどといったインフラ設計を行います。
ITアーキテクトになるには、技術的な知識と現場の経験を積む
さて将来的にITアーキテクトを目指すとき、どのようなキャリアパスが必要なのでしょうか?情報システムに関する専門的な知識と、開発現場での豊富な経験がものをいう職種ですから、プログラマーやシステムエンジニアとしての設計や開発の経験は外せません。上記で紹介した3つの専門性にもある通り、アプリケーション開発か、インフラ設計か、あるいは統合プロジェクトのスペシャリストになるのか、方向性を定めた技術鍛錬がまずは正統なキャリアパスとなるでしょう。そのうえで、経営に関する知識や組織全体を捉える能力、リーダーシップや交渉力といったビジネススキルを身につける経験が糧となります。
ITアーキテクトを目指すならフリーランスが近道
ITアーキテクトは、高い技術力やシステム分野における視野の広さなど、専門的で高度なスキルを求められますが、その分報酬が高額であることや、大規模システムを担当するやりがいがある職種です。そしてなにより、プログラマーやシステムエンジニアとして、現場で作業してきた経験やスキルが生かせるという点で、キャリアプランの目標におすすめです。
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