2022年版|JavaScript案件は需要継続の見込み、その訳は?

2022年5月13日、ギークスジョブを運営するギークス株式会社が発表した案件倍率にもあるように、同年1月~3月期累計での案件倍率は10.65倍(※)。なかでも「JavaScript」・「PHP」・「Python」案件でのニーズが高くなっています。
この記事ではJavaScriptをメインスキルとするエンジニアや、スキルアップのためにJavaScriptの習得・強化を考えている方に向け、2022年5月現在のJavaScriptの案件の傾向を俯瞰し市況分析を行います。クライアントニーズを把握し、より希望にあう案件探しにお役立てください。
モダンな開発環境に欠かせないJavaScriptとその歴史
JavaScriptの誕生は1995年。当時は旧称で呼ばれており、複数あったブラウザベンダーでの相互互換がなかったことや、動的コンテンツ制作の主流となったFLASHの影に隠れ、しばらくは人気のないプログラミング言語でした。
現在に続くJavaScriptブームが起こったきっかけは、Ajaxの登場と言われています。Ajaxとは、JavaScriptを使用した非同期通信のことで、2005年にマイクロソフト社が開発し名付けた技術です。初期にGoogle Mapの開発技術として採用されたことで話題となり、WEBアプリケーションのパフォーマンスを一躍向上させられると、検索エンジンやECサイト、SNSなどの多岐にわたるWEBアプリケーションで取り入れられるようになりました。
一般的にはフロントエンドで使われる開発言語ですが、2010年以降は、Node.jsを利用しサーバーサイドの開発にも使われるようになりました。Node.jsを用いた開発環境の代表例として、MEANスタック(MongoDB+Express+Angular+Node.js)という言葉が生まれ、モダンなWEB開発の現場で採用されるようになってきました。
JavaScriptのフレームワークとライブラリ
豊富なフレームワークやライブラリもJavaScriptの魅力のひとつ。ITフリーランスを募集する案件では、多くの場合なにかしらのフレームワークやライブラリを導入しています。以下では、現在人気のある主要なものを紹介します。
React
ReactはMeta社とそのコミュニティによって開発された、UI構築のためのJavaScriptライブラリです。FacebookやInstagramではもちろん、YahooやAirbnb、ATOM(GitHub)など、多くのWEBサービスで導入されています。Reactの大きな特徴のひとつは、作成するUIの部品について表示の宣言がされること。シンプルで理解しやすいソースコードが作成できるため、デバックしやすく、大規模システムにおいても管理しやすいことがメリットです。
Vue.js
Vue.jsはGoogle社でAngularJSを使った開発に携わっていた、エヴァン・ヨー氏によって開発されたフレームワークです。MVCの派生種であるGUIライブラリに適したMVVMを設計基盤として構築されています。主なメリットとしては、シンプルでわかりやすい設計のため学習コストが低いことや、ほかのライブラリと組み合わせがしやすいこと、画面入力作業だけですぐさまデータにも反映される点が特徴的です。
Angular
AngularはGoogle社とそのユーザーコミュニティによって開発された、フレームワークです。MVW(Model-View-Whatever)フレームワークで、双方向データバインディングやDI(依存性注入)によるモジュール管理ができる点で重宝されています。現在はバージョン13が公開されており、JavaScriptの拡張言語であるTypescriptを推奨としています。
jQuery
WEBブラウザ用のJavaScriptを簡単に記述するために設計された、軽量なJavaScriptライブラリです。WEBサイト上でよく目にするデザインや機能を簡単に実装できる、便利なプラグインが多く用意されており、短いコードでリッチな画面制作が可能です。
JavaScriptの高いニーズは継続の見込み
あらゆる業種からSaaSが誕生したことや、オンライン完結のサービスが増えていること、そしてオンラインゲームやネット配信などのエンタメ系サービスの需要が高まるなか、システム開発の現場ではこれまで以上にユーザビリティの向上に心血を注いでいます。ユーザーのより良いWEB体験を通したサービスの収益性向上のため、JavaScriptで実装するUI画面の動的処理といったリッチコンテンツの制作は必須で、もはや避けては通れない業界のトレンドといえます。
UIに関わるからこそトレンドの移り変わりが早い分野ですが、流行のフレームワークやライブラリをキャッチアップすることで、今後も常に需要のある分野だと言えるでしょう。
またNode.jsの登場で、主にフロントサイドのプログラミング言語だったJavaScriptが、サーバーサイドでも使用できる点で注目を集めています。Node.jsを開発環境に取り入れたITフリーランス向けの案件も増えており、スキル向上と報酬アップの狙い目とも言えます。
JavaScript案件で人気のライブラリ・フレームワーク
ギークスジョブが保有するJavaScript案件では、そのほとんどで、いずれかのライブラリやフレームワークが採用されています。
多数のライブラリやフレームワークが存在するなかでも、特にReactやVue.jsの案件情報に関するお問い合わせが多い傾向です。
JavaScript案件にエントリーする際には、ライブラリやフレームワークの使用経験や知見が、クライアントの評価ポイントとして受注確率に大きく影響します。今後の営業活動に活かすなら、ITフリーランス市場動向にあわせて、React、Vue.js、jQueryといったライブラリやフレームワークの学習に取り組んだり、実務に取り入れたりして知見を広げることをおすすめします。
JavaScriptニーズ加速中の今こそ案件見直しを
JavaScript人材が枯渇するいまだからこそ、JavaScriptのスキルを持つエンジニアの皆さんにとっては、より希望に合う案件を探し、理想とする働き方を実現させるチャンスです。
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