フリーランスの価値が上がる「ビジネスマナー」

「まず大切なのは挨拶です」というと、いかにも新人研修のように聞こえてしまいますね。しかし、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの『メラビアンの法則』では、人は出会って約6秒で相手の印象を決めてしまうという研究結果があります。

例えば、商談が始まった最初の6秒間であなたが相手にできること。それはあなたの価値観や生い立ちを語ることではありません。ネガティブな印象を与えず、明るく気持ちの良い挨拶をすることです。

これは、ただ気持ちの良い挨拶をするだけではなく、相手よりも先に声をかけることで会話の主導権をコントロールできるという効果も期待できます。当たり前のことであっても他者と少しずつ差をつけることで、あなたに対するクライアントの信頼度は増していきます。

案件を受注する際、口頭では伝えきれないプロジェクト内容や、特殊な開発環境や使用言語名など、参考データとともに後日メールで連絡が来る、というケースも多いです。
その際に注意すべきマナーといえば、ビジネスメールの書き方です。コミュニケーションツールが変わっても、良い印象を与え続けることは意外と難しいものです。

ビジネスメールを書く際は、是非基本の下記3点をおさえておきましょう。

【1】件名に名前と要件を記載する（例：【geechs山田】●●の案件に関して）
【2】本文の宛先記入（例：geechs株式会社　●●様）
【3】署名を付ける（例：geechs山田太郎　090-1234-5678）

適切に要点を押さえた文章であれば、何らかの齟齬が生じてトラブルが起こることも防ぐことができます。現代ではメールやLINEで連絡を取り合うことも多く、ビジネスメールなどは公的な手続きでの物的証拠としても利用することもできます。

フリーランスの最大の利点といえば、組織にありがちな上下関係に縛られることなく、自分の技術力と経験を武器に案件を受注していくことです。

しかし、ビジネスは関わる人が気持ちよく仕事ができるように、お互いに思いやりの心を持っている上で成り立ちます。制約がないからといって自分の都合を考えているばかりでは、クライアントからの信用を得ることはできません。

個人の力で勝負していくフリーランスだからこそ、適切なビジネスマナーを身につけ信頼関係を築き上げていくことで、幅広くより大きなチャンスをつかむ可能性を生み出すことができるといえるでしょう。

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