今注目したいヘッドレスCMS!人気のヘッドレスCMSなどを紹介
世界で最も利用されているCMSと言えば、WordPress(ワードプレス)です。WordPressはインターネット上のすべてのWebサイトの42.7%、CMSの62.5%*¹のシェアを誇っています。しかしそんなWordPress一強時代から、CMSは大きな変化が起きようとしています。それがヘッドレスCMSです。そこで、今回はヘッドレスCMSについて分かりやすく解説。従来のCMSとの違いから、今注目される背景、人気のヘッドレスCMSを紹介していきます。
参考:*¹W3Techs
ヘッドレスCMSとは
ヘッドレスCMSとは、フロントエンドがない(ヘッドの部分がない)CMSを指します。フロントエンドとバックエンドを切り離すことができれば、両者が独立的で、柔軟に開発できるようになります。
ヘッドレスCMSと従来のCMSの違い
WordPressのような従来のCMSは、コンテンツを投稿・管理する画面とコンテンツを表示させる仕組みが一体となっています。従来のCMSの一番のメリットは、開発スキルを持たない人が利用しやすい点です。このことが、WordPressが世界一のシェアを獲得できている所以と言えます。
フロントエンドとバックエンドが一体となり、分かりやすいUIの中でプラグインを追加したり、デザインを変更したりするのが容易なのが従来のCMSです。
ただし、WordPressには弱点があります。それは、どんなにバックエンドやフロントエンドの開発を加えても、WordPressそのものの影響を大きく受けるという点です。
ヘッドレスCMSが生まれた背景
WordPressのようなCMSでは、ベストプラクティスを突き詰めても限界があることから生まれたのがヘッドレスCMSです。WordPressが誕生した2003年からブログのようなコンテンツを配信するツールとして多く利用されてきました。
そこから、時代が進むにつれて、Webサイトで求められるコンテンツもリッチ化しています。企業がCMSを使ったデジタルマーケティングを行うことが当たり前になり、CMSに求められるものも多様になりました。
個人や企業がストックするコンテンツの質と量も年々増えていくため、本格的なCMSを作るのであれば、フロントエンドとコンテンツを最初から切り離したほうが良いという流れになるは必然だと言えます。
ヘッドレスCMSが注目される理由
ヘッドレスCMSのデータベースはバックエンドに組み込まれ、フロントエンドからはAPI経由でアクセスするため、フロントエンドから直接データベースにアクセスされるリスクを下げることができます。
管理しているコンテンツを、多様なデバイスに展開しやすいのも大きな魅力です。従来のCMSは主にWebサイト向けに設計されていますが、モバイルアプリやIoTデバイスなどに一気に展開する際に、ヘッドレスCMSが活躍します。
開発がシンプルになるのもメリットのひとつです。WordPressをカスタマイズする場合は、PHPなどの言語だけでなく、WordPressのコアシステム、テーマ、プラグインなどの知識も必要になります。また、不定期に予測不能なタイミングで訪れるアップデートに対応する必要があります。
WordPressのような従来のCMSを数十件、数百件と保守・管理すると、アップデートの度に、対応作業が必要になります。質の高く、量が多いコンテンツとサイトに向き合うことを考えると、ヘッドレスCMSの導入は避けられないと言えるでしょう。
フロントエンドは静的ファイルとしてデプロイされ、コンテンツはAPI経由で非同期に取得されるため、ページの読み込みが効率的に行われます。また、フロントエンドの最適化が容易であり、ブラウザのキャッシュ利用やCDNの活用により、さらに表示速度を向上させることが一般的です。
デジタルマーケティングの競争が激化する中、SEO評価やユーザビリティを高める意味でも、ヘッドレスCMSには大きな魅力があります。
ヘッドレスCMSのデメリット
ヘッドレスCMSのデメリットと言えば、従来のCMSよりも高い開発スキルが求められる点にあります。
ヘッドレスCMSはプレビューを表示する機能がないものが多いため、直観的なコンテンツ管理に慣れている場合は、やりづらさを感じるかもしれません。その場合はプレビュー機能のあるヘッドレスCMSのサービスを利用すると良いかもしれません。
おすすめのヘッドレスCMS
microCMS
日本発のヘッドレスCMS。ノーコードで更新が行え、公開・プレビュー機能など、作業に役立つ機能が豊富に用意されています。
フロントエンドとバックエンドが分離されたテンプレートが用意されているため、ヘッドレスCMSをスピーディーに導入することができます。まず、ヘッドレスCMSそのものに触れてみたいという方にはおすすめです。
Contentful
ContentfulはヘッドレスCMSの中でも特に知名度が高く、多くの企業に採用されています。同社は、2022年にアジア太平洋地域に新しいオフィスを開設するなど、グローバルな展開を加速しています。
多くの企業が導入し、開発に利用されている点から、開発者が情報を探しやすく、サポートが充実している点が魅力と言えます。
Kuroco
Kurocoは、導入実績5000社以上の国産CMSです。Kurocoは、金融機関や上場企業に導入されてきた純国産CMS「RCMS」を展開した株式会社ディバータが生んだヘッドレスCMSです。従来のCMSの課題を熟知した会社が展開したヘッドレスCMSということもあり、セキュリティに強みを持っています。
Sanity
Sanityは、リアルタイムでのコラボレーションが可能で、チーム全体での効率的なコンテンツ作成が実現できるヘッドレスCMSです。カスタマイズ性の高いスキーマにより、様々なコンテンツタイプを柔軟に管理できます。
GraphCMS
GraphQLベースのヘッドレスCMSで、リッチなコンテンツモデルと柔軟なコンテンツ配信オプションを提供します。GraphQLはFacebookによって開発され、2015年にオープンソース化されたAPI 用のクエリ言語、また既存データに対してクエリを実行するランタイムです。GraphQLを使用する場合のパフォーマンスと柔軟性が評価されています。
WordPress + REST API
WordPressはREST APIを使用してヘッドレスCMSとして活用することができます。WordPressのREST APIは、外部アプリケーションやサービスがWordPressサイトのデータにアクセスし、操作するためのプログラミングインターフェースです。既存のWordPressサイトを再利用して新しいフロントエンドを開発したい場合には、非常に便利な選択肢となります。
Strapi
オープンソースのヘッドレスCMSで、RESTfulまたはGraphQLのAPIを介してコンテンツを提供します。カスタマイズが容易で、多くの開発者に支持されています。
Flamelink
FlamelinkはGoogleが提供しているヘッドレスCMSで、Firebaseと連携している点が特徴です。Firebaseを導入していたり、Firebaseを使った開発経験がある場合には最適なヘッドレスCMSの1つになると言えます。
フロントエンドの案件一覧はこちらから
案件情報を見るヘッドレスCMSの市場規模
ヘッドレスCMS市場全体は、2022年から2032年にかけて年平均成長率22.1%で成長し、2022年の市場規模が約7億5160万米ドルから2032年には約55億2850万米ドル*²に達すると予測されています。
この予測通りになれば、桁違いの規模になっていきます。従来のCMSをヘッドレスCMSに置き換えるといった案件がますます増えてくでしょう。
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フロントエンドとバックエンドを切り分け、コンテンツ管理できる仕組みは、次のアップデートにも対応しやすい点を考えれば、企業や組織の間でこれからも導入が進んでいくでしょう。
コンテンツはデジタルマーケティングにおいて、資産の1つと言えます。コンテンツをどのように管理し展開していくか、その判断によって、企業の成長や成功にも大きな影響を与えていくでしょう。市場規模の予測などからも、ヘッドレスCMSにおけるソリューションを提供できるエンジニアの未来は非常に明るいと言えそうです。
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