エンジニアでフリーランスになった背景

エンジニアとしてのキャリアを教えてください。

大学生の時は、正直パソコンやプログラミングが苦手だったのですが、当時は特に将来性を考えることもなく、みんながやっているからという軽い気持ちでシステムエンジニアの職に就きました。

業務内容としては、基幹システムの構築として、スクラッチ開発やパッケージソフト導入など様々でした。
そこで9年勤めた後に、フリーランスに転身しました。それからは参画した案件が2件しかないので、正社員の頃のほうが色々な案件に参画していました。

いま参画している案件は、企業向け、ゲーム系の企画、運営している会社向けのデータ基盤に関する設計、構築、運用、要件定義など、様々なフェーズに関わるような内容になります。

初めてプログラミングをした時から、今に至るまでどのような言語を扱われていますか。

プログラミング自体は、大学の授業で情報処理系の講義に出ていたのが始まりです。今で言うC言語系などになりますが、すごく苦手意識があって避けたいほどでした。ただ大学では本当に導入部分だけ学び、実際には案件に携わるようになってから、本格的に扱うようになりました。
当時は好きな言語があるわけではなく、何があるのかすら知らないくらいの知識量でした。

入社したSlerだとシステムを導入することが目的のため、会社員時代も一つの言語だけを突き詰めていくことはあまりありませんでした。プロジェクトごとにC言語だったり、VB.net、Javaなどと言語が決まっているので、作業者には選択権はありませんでした。
その具体例として、最初に携わった案件は1990年代ぐらいから稼働しているシステムで、今で言うとレガシー扱いされるCOBOLを使って書かれていました。今は扱える人材も減りつつあり、COBOLで開発できる方は貴重になっているのではないでしょうか。

最近では、データベースを扱う機会が多いため、データ操作のためSQLを使用することが増えております。
特にフリーランスとして一番最初の現場が、SQLでデータ抽出をして、分析していく流れでしたので、相当使い込んでいたと思います。

今は、SQL、Shell、Pythonがメイン言語です。
昔に比べると、データベースサーバーの性能が飛躍的に発展しました。昔は複数のサーバーに役割を分散させることでデータベースに何でもやらせるようなことはしませんでした。しかし、今ではクラウド上の凄まじい性能を持つデータベースサーバーに機能を集約することができ、結果的にSQLでできることが非常に広がりました。

現在、注目しているテクノロジーを教えてください。

昨今のAIに非常に興味があります。仕事ではなく、私生活でChatGPTを使っていますが、どんどん精度が上がってきていて、非常に優秀なアシスタントのようでもあり、今後事業などにも使えたらいいなという気持ちがあります。

デバッグなどプログラミングに関する部分でも使えるというのは聞いているのですが、まだ現場で私自身は使っていません。目的や条件を定めた上で有効活用するという意味では、とても良いものだと思っています。
何かをやらせる、ではなく一緒に仕事をするイメージです。

エンジニアをしていて楽しいこと、辛いと感じることはありますか？

エンジニアの仕事は、問題解決が日常茶飯事です。ネットに全ての答えがあるわけではないので、自分で調べつつ、答えを導き出さなければなりません。単純作業になることはほとんどなく、常に試されているような状況です。そのため解決策を探り当てた際には、難題をクリアしたぞ！という、非常に強い達成感があります。

辛いことは逆に、その答えのない問題から、自力で答えを導き出さないといけない点です。
当然、簡単なものもあれば難しいものもあります。プロジェクトはどうしても人が関わるので、それによりますます困難になる場合もあります。
ですが、裏を返すとその上で問題を解決できれば、より一層の喜びを味わえます。

エンジニアになりたいと思っている方へのアドバイスをお願いします。

近頃は、プログラミング言語やクラウドの技術など色々なものが溢れていて流行りもあるので技術面が大事なのは間違いないのですが、この仕事はお客様ありきですので、技術と同じくらいに良好なコミュニケーションは重要です。
全体を俯瞰して見る点や、お客様のことを考えた仕事に対する姿勢は大切にしています。

フリーランスで働くメリット

フリーランスで働くメリット·デメリットはどのようなことがありますか？

メリットに関しては、やり方次第ではありますが、お金の面でも仕事の面でも、自分の裁量を最大限に発揮させることができる点です。

裏を返すと自分で全てやらなければいけない、ということでもあります。誰かがなんとかしてくれるということはありませんので、自ら動く必要は出てきます。ただ、その動き方は色々あると思います。
例えば、3か月ごとに様々な案件に参画したり、ひとつの案件で長く参画するといったことも可能です。

報酬面では会社員なら勤続年数に応じて給料が上がっていくケースが多いと思いますが、フリーランスの場合は分かりません。そのため市場調査をしたり、自分の能力を補完し、アピールする行動が必要です。しかし、10年前に会社員を辞めた頃から、年収は約2倍になりました。ギークスの力添えのおかげで、単価を見直すこともできています。

また、私の場合は、会社員の頃の方がプロジェクトを頻繁に移動していたので、フリーランスになってからは腰を据えて向き合えるようになり、スキルを強化できたと思っています。

腰を据えて働ける要因とは何でしょうか？

立場としてはフリーランスですが、私の場合はあくまで契約形態の違いくらいにとらえて、参画している会社の社員として動くぐらいの気持ちで挑んでいます。その方が現場に馴染みやすいですし、結果的に働きやすい状況を作ることができています。

私が正社員だった頃、あるフリーランスの方と一緒に仕事をしたことがありました。その際に「社員じゃないから」ということで、突き放されるような態度を取られたことがありました。その出来事が原因で、依頼したいことも頼めなくなってしまったという経験があります。

その経験を反面教師に、社員の方が「そこまで考えてくれるの」と驚かれるくらいまで対応するよう心がけて作業しています。その結果、少ないケースだと思いますが、現在参画している会社では、社内の管理に関わるようなところにまで携わらせていただいております。

ギークスを選んだ理由

様々な会社がある中でギークスをパートナーに選んでくださった理由はどのようなところにありますか？

元々クライアントを持っていたわけではなかったので、ギークスから案件を紹介いただけるのは、大きなメリットです。
10年前にフリーランスを始めた頃、エージェント会社は今と違って少なく、そのなかでも老舗だったのが、ギークスでした。それから今に至るまで、順調に案件を紹介いただけており、非常に感謝しています。
また、参画してからも定期的に面談や電話という形で、ギークスから連絡をいただくことがあります。フリーランスで現場に入っている身としては、ガス抜きになりますので、とてもありがたいです。

フリーランスを目指す方へ

最後に、フリーランスを目指す方にメッセージをお願いします！

以前に比べると、ギークスをはじめエージェントを利用することで、フリーランスになることはハードルが下がっているように思います。

しかし、さきほども話しましたが、自分から動く必要性は変わっていないと感じます。必要なものを調べたり、何が大切なのか、ということを常に心がけたうえで、案件に臨む姿勢を忘れないでください。

ありがとうございました！