2025/9/25 木
営業職からフリーランスエンジニアへ、キャリアの選択と挑戦-エンジニアインタビュー
Y.I様
- ポジションアプリエンジニア
- メインスキルswift
- フリーランス歴2年
ITフリーランス専門の案件検索サイト「geechs job(ギークスジョブ)」は、スキルや経験、希望する働き方などのこだわりを軸に、企業の様々な案件を探すことができます。ITフリーランス一人ひとりに専任のキャリアアドバイザーがつき、プロジェクト参画の為の商談設定や条件交渉、契約手続きを代行する他、現場へ参画した後にはメンターとして、トラブルの防止や円滑な業務進行を支援し、安心して仕事に取り組める環境作りをサポートしています。
今回は、ギークスを通じて案件に参画し、ITフリーランスとして活躍するY.I様にインタビューを行いました。
この記事の目次

Y.I様:エンジニア歴4年、フリーランス歴2年。スクールで学んだ後に営業職からエンジニアへと転身。現在はiOSアプリ開発の現場で活躍中。
エンジニアでフリーランスになった背景
まず現在のお仕事について教えてください。
iOSアプリの開発に携わっており、主にSwiftを用いて機能の実装を担当しています。プロジェクトの全体設計や仕様はチームリーダーが主導でまとめていますが、実装を進める中で改善の余地や懸念点が見つかった際は、ただ言われた通りに作るのではなく、積極的にフィードバックを行い、より良い形で成果物を仕上げていけるよう心がけています。
現在の働き方に至るまでの経緯を教えてください。
エンジニアになる前は営業職として新規開拓を中心に活動していました。ただ、営業は顧客のニーズやタイミングに左右されやすく、毎月の成果に大きな波がありました。契約が取れなかった時期には、自分の存在意義すら見失いそうになったこともあります。
そんな中で、YouTubeやSNSでエンジニアという職業を知り、技術が成果に直結する世界に強く惹かれました。「0から1を生み出す仕事」という点にも大きな魅力を感じ、思い切ってキャリアチェンジを決断しました。プログラミングスクールに通い、エンジニアの基礎から学びました。
スクールを卒業後、就職活動は厳しいものでしたが、唯一インターンとして受け入れてくれる企業があり、そこで実務経験を積むことができました。努力の末、正社員として登用され、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。もともと独立志向があったため、2年経験を積んだ後にフリーランスへと転向しました。
フリーランスへキャリアチェンジをしていかがでしたか。
やはり会社員時代とはプレッシャーの質が異なります。仮に失敗があっても、会社員なら上司やチームがフォローしてくれる場面がありますが、フリーランスは自分の責任で動いている立場です。そうした中で、単にタスクをこなすだけでなく、自分のスキルや成果が報酬に見合っているか、常に自問しながら仕事に向き合っています。責任の重さはあるものの、その分やりがいも非常に大きく、日々の仕事に対する意識も変わったように思います。

フリーランスで働くメリット
フリーランスで働くメリット・デメリットはどのようなことがありますか?
一番のメリットは、やはり収入面です。会社員時代は昇給のペースが限られており、自分の努力が給与に直結しにくいと感じる場面が多々ありました。フリーランスになってからは、経験や実績を積み重ねることでスキルシートの内容も充実し、それが報酬交渉を進めるうえでの強みになります。会社員時代に比べて、自身の成長がダイレクトに単価に反映される点が、大きな魅力だと感じています。
一方でデメリットは、責任の大きさと不安定さでしょうか。すべての判断と責任が自分にのしかかります。とくに私が扱うSwiftは他言語に比べて案件数が少なめで、プロジェクトが終わるタイミングで次が決まっていないと、大きな不安を抱えることになります。そういった意味でも、継続的にスキルを磨きつつ、情報収集を怠らないことが重要だと感じています。
フリーランスになってから成果を感じたことはありますか?
はい。最初に参画した企業では、約1年ほど受託開発の案件に携わっていました。プロジェクト終了に伴って契約も終了したのですが、しばらく経ってから、当時一緒に働いた方から「また案件で手が足りなくなったらお願いしたい」と声をかけていただいたことがありました。
結局その時は社内調整で収まり、再び一緒に働くことにはならなかったのですが、「駆け出しの自分でもしっかりと評価されていた」という実感を持てた経験でした。一つひとつの仕事を丁寧にやってきてよかったと感じる出来事でした。
フリーランスとして働く上で、心掛けていることはありますか。
業務においては「わかりやすく伝える」ことを強く意識しています。Slackなどのチャットツールが主なコミュニケーション手段となるため、テキストだけでは伝わりづらい場合には、Slackの通話機能などの口頭ベースのコミュニケーションを積極的に取り入れています。
また、リモートワークでは「報・連・相」の重要性がより高まると感じています。進捗報告やスケジュール調整など、些細なことでも早めに共有することで、信頼感を築けると思います。
一方で、フリーランスは基本的に一人で問題解決を求められる場面も多く、技術的な不安に直面することもあります。その際、クライアントに頼りすぎるわけにもいかないため、「自分でどこまで抱え、どこから相談すべきか」というバランスが非常に難しいと感じています。とはいえ最終的には、クライアントのサービスにどれだけ貢献できるかが評価されるポイントです。だからこそ、丁寧で誠実なやり取りを心がけています。
コミュニケーションを取る上で、気をつけていることはありますか。
エンジニアの現場では、論理的でドライなやり取りが多く、感情のこもらない表現に傷つくこともありました。エンジニアは「はっきり物を言う」タイプの方が多い印象があり、最初は戸惑うことがありました。
私は営業職を経験しているということもあり、人とのコミュニケーションには自信があります。丁寧に言葉を選びながら伝えることで、相手にも配慮が伝わると思っています。クライアントとのやり取りでも、相手の性格に合わせて話し方のトーンを変えるようにしています。たとえば、少しフランクなクライアントにはくだけた表現を交えることで、より親しみやすく感じてもらえるよう意識しています。
ギークスを選んだ背景

様々な会社がある中でギークスをパートナーに選んでくださった理由はどのようなところにありますか?
最初にフリーランスとして案件を受けた際は、他のエージェントを通じて参画しました。しかし、そこの対応は機械的な印象が強く残っていて、やりとりにもあまり温かみを感じませんでした。案件が終わったあとは、自分で次のエージェントを探すことにしました。
そんなときに出会ったのがギークスです。担当者の方が非常に親切で、案件を紹介してくれる時の会話も明るく、安心感がありました。当時は案件が途切れてしまい、不安で心が押しつぶされそうな時期だったので、なおさら精神的にも助けられたように思います。
実際に案件に参画したあとも、定期的にキャリア相談に乗っていただいたり、現場の状況を気にかけてくれたりと、非常に心強く感じています。「ただ案件を紹介して終わり」ではなく、パートナーとして寄り添ってくれる存在だと感じています。
今後目指す未来
今後、挑戦したいことや目標はありますか?
まずは技術的な幅を広げていきたいと考えています。現在はiOSを中心に携わっていますが、今後はAndroidアプリの開発にも挑戦したいです。Kotlinの学習や、Flutterなどのクロスプラットフォーム開発にも興味があります。スマートフォンという生活に身近なプロダクトに魅力を感じており、より多様な環境に対応できるエンジニアを目指したいです。
また、技術だけでなく「人として信頼される存在」になることも目標のひとつです。「任せておけば安心」と思っていただけるよう、技術力だけでなく、仕事の進め方や振る舞いにも磨きをかけていきたいと思っています。
最後に、フリーランスを目指す方にメッセージをお願いします!
まず大前提として、成果物をしっかりと納めることが最優先です。そのうえで、クライアントとの信頼関係を築くためには、やはりコミュニケーションの質が大切になると感じています。
どれだけ技術力が高くても、連絡が滞ったり、状況共有ができていなかったりすると、チームとしての信頼は得られません。逆に言えば、少しでも相手のことを思いやり、丁寧なコミュニケーションを取るだけで、関係性は大きく変わると思います。
「一緒に働く相手のことをどれだけ考えられるか」。この視点を持って行動できる方こそ、フリーランスとして長く活躍できるのではないでしょうか。

右:ギークスのカスタマーサポート担当のM.O
左:ITフリーランスのY.I様
ありがとうございました!
あとがき
営業からエンジニアへの転向で戸惑うこともあったIさん。しかしその中で、「営業で培ったコミュニケーション力をバリューに変え、クライアントと信頼関係を築くことができている」と話してくれました。
エンジニアとしてのスキルに加え、人との向き合い方に磨きをかけてきたその姿勢は、まさにフリーランスに求められる本質を体現しているように感じます。